『2人の母親(単話)』を読む ▶「俺は母さんのことをね―― 性欲処理用の道具にしか見れないんだよね」美里(みさと)は、まるで姉弟と見まがうほど美しい母親だった。田舎町には不釣り合いなほど洗練された佇まいの彼女と、その息子・一貴(かずき)。そんな美里に、近所に住む青年・純(じゅん)は密かに思いを寄せていた。しかし、何やら、様子がおかしい。一貴の母親に対しての態度がまるで恋人と接しているかのようで、目のやり場に困る。そんな純をからか…
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